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デザイン経営とは
あなたの企業に課題はありますか?と聞かれて、何と答えますか?
販路が広がらない、新規事業がつくれない、優秀な人材を確保できない。企業は事業を展開し続ける上で、様々な課題と向き合わなければなりません。また、課題は複合的に絡み合っていることも多く、1つの課題を解決するためには複数の要素を同時に満たす必要があります。例えば、販路が広がらない場合には、「自社の歴史や強みの棚卸し」「魅力ある物語を発信」「ユーザー分析」「魅力的なデザイン」等が必要となるかもしれません。あなたの企業には、どのような課題がありますか?
企業の課題解決に、デザイン経営を
1つの課題に含まれている複合的な要素を整理し、解決策を抽出する。これらのプロセス構築や解決策を“デザイン”することや、その活動によりブランド構築やイノベーション創出に繋げていく経営手法を「デザイン経営」と言います。そして、デザイン経営を行う上で重要とされる要素が、事業者/経営者のアイデンティティです。アイデンティティとは「他者にはない自分自身のこと」「自社独自の考え方やスタンス」「培ってきた文化」。それらと向き合い、自分のアイデンティティを自分自身で確認することがデザイン経営を行うための第一歩です。経営を行うことや事業を創出し展開することにおいては、個人のアイデンティティから情熱を生み出し、組織やステークホルダーに伝え、まるで渦のように広げていくことが必要となるからです。
アイデンティティからビジョン、そして事業創出やブランディングへ
渦を巻き起こす事業者のアイデンティティの延長上には、企業のビジョンがあります。ビジョンとは、自分たちが事業を展開し続けた先にある社会未来像であり、今後どのような社会になっているか、それらを自分たちがどのように実現すべきかを言葉で表現したものです。ビジョンの構築においては、「自己実現したいこと」「社会貢献すること」「利益追求」において重なり合う要素は何か?を考える必要があります。ビジョンを構築し、改めて自社の強みや提供価値、ビジネスモデルを整理し、経営環境を分析した上で、解決すべき課題と向き合うことが大切です。また、自社の戦略や事業を推進する上では、市場で勝つためにどのようなコンセプトを構築し、どのような事業を行っていくのか、どのようにブランディングを強化していくのか、組織をどう動かすべきか熟考することも重要です。
デザイン経営のコツは、伴走者であるデザイナーの存在
事業者のアイデンティティから課題を抽出し、課題解決を目指すことは事業者本人だけでは難しい場合があり、事業者と共に悩み、共に考える伴走者の存在が重要となってきます。伴走者に求められることは、客観的にヒアリングでき、得られた情報を的確に整理し、それらを可視化できること。特にデザイナーは思考プロセスやスキルも含めて適任と言えるでしょう。デザイナーは様々な業界や領域の企業との協業を経て、多種多様な課題解決のための手段や方法論を持ち合わせています。また、解決策を可視化し、ユニークな表現で独自性を生むことで付加価値を提供できます。
令和6年度 九州経済産業局デザイン経営事業について
過去の九州経済産業局デザイン経営事業について
お問合せ先
九州経済産業局 産業部 流通・サービス産業課 文化創造産業室電話:092-482-5511