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【開催報告】2025年度九州知的財産活用推進協議会を開催しました

2025年11月28日

開催報告

九州経済産業局では、令和7年11月21日(金曜日)に「令和7年度 九州知的財産活用推進協議会」を開催しました。本協議会は、知的財産の活用を通じて九州地域の産業成長および企業の競争力強化を図ることを目的に設置された会議体であり、産学官の連携のもと地域の知財戦略に関する情報共有や意見交換を行う場として毎年度開催しています。

日時 2025年11月21日(金曜日)14時00分~17時00分
場所 スタジアムシティホテル長崎 THE GREEN FIELD(長崎県長崎市幸町7-1)

 

集合写真

(集合写真/会議室に隣接するサッカースタジアムを背景に)

令和7年度の協議会では、九州地域の重点産業の一つである「宇宙ビジネス」をテーマに取り上げ、衛星データの活用によるビジネスと知的財産の関係性や、今後の九州地域における知的財産活動の方向性について議論を深めました。また、中小企業の知的財産に関する支援を行う特許庁およびINPIT(独立行政法人工業所有権情報・研修館)から、施策紹介や支援制度に関する情報提供がありました。

基調講演では、大阪工業大学教授で弁理士でもある内藤 浩樹(ないとう ひろき)氏をお招きし、政府が掲げる宇宙戦略ビジョンの概要や、宇宙関連産業における衛星データ(知的財産)の利活用に向けた開発体制構築の重要性についてご講演いただきました。宇宙産業の成長において、知的財産の保護と活用が果たす役割の大きさを改めて認識する機会となりました。

さらに特別講演として、開催地である長崎県から長崎大学ジュニアドクター育成塾に参加されている小川さん(長崎日大中学1年生)と研究活動をサポートされている長崎大学教授の矢澤 孝哲氏をお招きし、小川さんが発明した「光るろうそく」についてご紹介いただきました。この「光るろうそく」は、蓄光材をろうに混ぜることで火を使わずに暗闇で緑色の光を放つ仕組みとなっており、2025年1月には特許出願も行われています。講演では、発明に至るまでの過程や研究の楽しさ、将来の夢について語られました。

出席した委員からは、「INPITの提供するサービス拡大を期待している」、「知財を守るための支援も大切であるが、九州地域の子どもたちの発明を生み出す力を養うための支援をお願いしたい」といった声が寄せられました。

九州経済産業局は、今後も知的財産活動の支援を通じて地域企業の持続的な成長と競争力強化を後押ししてまいります。さらに、INPITをはじめとする関係機関が提供する各種支援サービスの利用促進に加え、地域ブランドの構築・強化、海外展開に向けた支援など、多様な施策を展開することで、九州地域における知的財産活動の定着を図り、その成果を全国へ波及させることを目指します。

参考

お問合せ先

九州経済産業局 地域経済部 産業技術革新課 知的財産室
担当:大河、松永、中村
電話:092-482-5463
E-MAIL:bzl-chizaishien-kyushu@meti.go.jpメールリンク