2026年03月05日
開催報告
九州経済産業局は、令和8年2月18日(水曜日)に海外市場に詳しいデザイナーや職人/企業をお呼びし「九州クラフトフォーラム」を開催いたしました。
本イベントでは、海外における日本の工芸市場とデザインの可能性について講演をいただくとともに、海外ブランドやデザイナーとのコラボ事例についてご紹介いただきました。
イベント概要
| 日時 | 2025年2月18日(水曜日)13時30分~15時40分 |
|---|---|
| 場所 | アクロス福岡 円形ホール(福岡市中央区天神1丁目1-1) |
| 対象 | 九州の伝統的工芸品の職人/企業/産地関係者、デザイナー、バイヤー、支援機関等 |
| 主催 | 九州経済産業局 |
冒頭、主催者である九州経済産業局より産業部長の砂入が挨拶を行いました。挨拶では、国内需要の変化や担い手不足といった課題に直面する中、海外市場を見据えた新たな展開の重要性等について言及しました。
次に兵庫県ご出身で、大分県立竹工芸訓練センター修了後、竹を主材とした世界初の竹のアクセサリーブランド「MIKAI BAMBOO」を立ち上げられ、欧州やアジア等国内外で発表を重ねられている竹藝家の麻生あかり様より「MIKAI BAMBOO~作り手の立場から見た、海外との接点の生まれ方~」と題して事例紹介をしていただきました。ロエベ・クラフト・プライズ2025のファイナリストに選出されるまでのご経験は、作品制作に対する一貫した姿勢と挑戦の積み重ねが評価へ結びついたことが示され印象的でした。
続いて、有田焼の総合商社である株式会社百田陶園様がデザイナーの柳原様をディレクターに招き立ち上げられた「1616/arita japan」の取組について、株式会社百田陶園ブランドマネージャーの百田大成様とTeruhiro Yanagihara Studio 代表の柳原照弘様より「1616/arita japan~国内市場からグローバルマーケットへ~」と題してトークセッション形式で事例紹介をしていただきました。ブランドの世界観を的確に表現するため、商品撮影を必ず海外で実施しているとの説明があり、その徹底した取り組みは特筆すべき点でした。また、企業規模の大小にかかわらず、適切なターゲット選定を行うことで海外需要の開拓は十分に可能である、と小規模事業者の多い伝統的工芸品産業にとって勇気づけられるメッセージもいただけました。
最後に、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)知財戦略エキスパートの平林篤哉様より「海外展開における知財面での留意点について」と題してご説明いただきました。
工芸品のデザイン保護の対応について、著作権は自然発生し費用がかからないというメリットがあるが、弱点もあり弱点を補う意匠権は有効であること、商標出願は原則早い者勝ちであること等を解説いただきました。また、INPITで行っている工芸品のデザインに関する知財支援等についてもご紹介いただきました。
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)
知財戦略エキスパート 平林 篤哉 氏
参加者の皆さんからは、「具体例が多く、海外市場を理解する上で大変参考になった」「海外展開の苦労やどのようにしてきっかけをつかんだのか参考になった」「世界観を伝えることの重要性を再認識できた」「デザイン保護の難しさ、意匠権の価値、商標権を認識できた」等のお声が寄せられました。
九州経済産業局では、関係機関との連携のもと、フォーラム等による情報発信等を通じて、引き続き伝統的工芸品産業の海外展開支援に取り組んでまいります。
(参考)
お問合せ先
九州経済産業局 産業部 文化創造産業室担当:久具、西原
電話:092-482-5446
E-MAIL:bzl-kyusyu-densan@meti.go.jp