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「令和7年度伝統的工芸品産業功労者等表彰(九州経済産業局長表彰)」の表彰式を開催しました

 

2025年12月10日

九州経済産業局では、令和7年11月25日(火曜日)に、当局会議室において、「令和7年度伝統的工芸品産業功労者等九州経済産業局長表彰」の表彰式を行いました。
 本表彰制度は、伝統的工芸品産業の振興に関し顕著な功労があった方を表彰するもので、今年度は5名の方が受賞されました。

表彰式写真

受賞者のお名前・功績等

平川 喜章(ひらかわ よしあき)氏(功労賞・組合役員等部門:伊万里・有田焼)

  • 有限会社平川製陶所 2代目代表取締役。平成26年から現在まで佐賀県陶磁器工業協同組合の理事を務められています。
  • 業務用割烹食器を中心に、「食をおいしく、楽しくする」というモットーのもと、毎日の食事に使ってみたくなる器を製作。「ラーメン丼といえば平川製陶所」というほど有名で、某有名店の器も製作されています。
  • 有田町立西有田中学校での職場体験対象事業所として登録され、後継者育成にも尽力されています。
平川喜章氏

写真:伊万里・有田焼おてしょ公式ホームページ

大住 裕司(おおすみ ゆうじ)氏(功労賞・組合役員等部門:肥後象がん)

  • 明治7年創業の肥後象がん「光助」4代目代表取締役。令和3年から現在まで肥後象がん振興会の会長を務められています。
  • 先代から引き継いだ伝統を守りつつ、ネクタイピンやブレスレット、ピアスなど、技術を生かした新しい工芸品を製作。2016年のG7伊勢志摩サミットにおいて、G7各国首脳への贈呈品として光助製作の肥後象がんを施した万年筆が選定されました。また、県内で行われる肥後象がん教室や、イベントに積極的な協力を行い、消費者への普及活動を精力的に行われています。
  • 肥後象がん士が減少する中で、熊本県のインターンシップ事業に参画するなど、自身の工房において5名の職人を雇用。後継者育成にも尽力されています。
大住 裕司氏

熊本県伝統工芸館ホームページ

山口 政勝(やまぐち まさかつ)氏(功労賞・伝統工芸士部門:伊万里・有田焼)

  • 平成14年伝統工芸士認定。昭和62年より25年間、株式会社 ヤマトクにて主に絵付け部門を担当し、平成25年に山口政勝工房を設立。
  • 伝統の技法を守りつつ、現代の感性を取り入れた作品づくりを心がけ、なかでも山桜の上絵付けは25年以上にわたり追求されています。
  • 佐賀県陶磁器工業組合や佐賀県立窯業技術センターが実施している研修事業の講師を務め、後継者育成にも尽力されました。
  • 東京・青山スクエアでの常設展示をはじめ、各地での実演や体験企画を通じ、伊万里・有田焼の魅力を広く発信されています。
山口 政勝氏

写真:佐賀県陶磁器工業組合より提供

池田 大悟(いけだ だいご)氏(奨励賞:久留米絣)

  • 池田絣工房4代目。令和5年から現在まで久留米絣協同組合の青年部部長を務められています。
  • 今年の4月には組合で万博に参加し、池田氏が率いる青年部が中心となって久留米絣の伝統と魅力を国内外にPRしました。久留米絣の手織り体験コーナーでは、子供からお年寄り、海外からの来訪者まで大人気を博し、久留米絣のPR、後継者育成に貢献されました。「みんなで選ぶ!TEAM EXPO」において久留米絣組合連合会が「技術・伝統ミャクミャク賞」を受賞しました。
  • 大島紬産地とのコラボレーション企画や、伝統的な久留米絣をテキスタイルとして次世代に残していくべく、生産体制や販売の仕組みの刷新にも取り組まれています。
池田 大悟氏

写真:久留米絣協同組合提供

梶原 大祐(かじわら だいすけ)氏(奨励賞:小石原焼)

  • 原彦窯元2代目。令和元年から2年まで小石原焼陶器協同組合青年部長を務められました。
  • 平成29年7月の九州北部豪雨では、原彦窯元に濁流と泥が腰の高さまで流れ込み、店舗やガス窯など大半が泥にまみれましたが、クラウドファンディングにより窯元を再建。災害復旧、復興のモデルケースの一つとなっています。
  • 東峰村商工会青年部長を4年、朝倉管内会長を2年、筑後地区監事を2年務めるなど、若手後継者のパイプ役として数多くの地域と交流する事で、小石原焼の更なる普及に寄与されています。
梶原 大祐氏

写真:原彦窯元ホームページ

お問合せ先

九州経済産業局 産業部 文化創造産業室
担当:久具・西原
電話:092-482-5446
E-MAIL:bzl-kyusyu-densan@meti.go.jpメールリンク