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令和4年 局長年頭所感

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令和4年 年頭所感

九州経済産業局長 後藤 雄三

 令和4年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

昨年8月の大雨により、亡くなられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災された全ての方々に心からお見舞い申し上げます。被災地に丁寧に寄り添いつつ、一刻も早い復興に向け、関係機関と連携して全力で取り組んでまいります。

近年、デジタルトランスフォーメーションやカーボンニュートラルといった社会変革の波が訪れる一方、新型コロナの感染拡大は、人々の暮らしや働き方、価値観に大きな変化をもたらしています。世の中は複雑性を増し、今後の先が見通せない時代に入りつつあります。

九州でも産業やエネルギー供給の構造変革が見込まれる中、これらに対応するためには、過去の延長線で考えるだけではなく、新しいイノベーションを興していくことが非常に重要です。

九州経済産業局では、ウィズコロナを見据え、次の時代を創る新しいチャレンジを積極的に支援すべく、あらゆる施策を通じて、九州経済の持続可能な成長の実現に向けて取り組んでまいります。

デジタル技術の活用による生産性や付加価値の向上、ウィズコロナに対応した事業の再構築を支援します。

また、経済安全保障の観点からサプライチェーンの強靱化を図り、供給体制に支障が生じた半導体分野では「シリコンアイランド九州の復活」に向けて、人材育成や設備投資を支援します。

中小企業の経営課題に即した必要な人材像を明確化し、多様な人材の活躍を推進するとともに、円滑な事業承継と新たな価値創造を図るため、マッチング支援等による後継者探しや税制措置などに加え、未来の九州を担う次世代経営層(アトツギ)による事業の「再創造」など、新たな挑戦に寄り添った支援を行います。

近年頻発する自然災害に対応するため、自治体や関係機関とも幅広く連携しつつ、BCP策定支援等を通じた中小企業の事業継続力の強化に取り組みます。

アジア地域等との経済交流を引き続き推進するとともに、九州産本格焼酎を含む「食」の輸出拡大や、地域の特色を活かした新製品の開発や販路開拓、外国人留学生の採用支援など、企業の海外展開を支援します。

地域の社会・経済の未来を描く上で重要なSDGsの取組を関係機関と協力して進めます。

エネルギーの安定供給確保に万全を期すとともに、「2050年カーボンニュートラルの実現」に向けて、九州が豊富なポテンシャルを有する洋上風力や太陽光等の再生可能エネルギーの適正な導入を促進します。九州で最先端の研究開発が進む水素利用や、省エネルギーの推進、環境・エネルギー産業の振興にも引き続き取り組みます。

また、中小企業が「脱炭素」に円滑に対応できるよう、普及啓発や各プレーヤーの糾合、社会実装を推進します。

九州は、豊かな自然環境に恵まれ、自動車や半導体などの基幹産業に加え、農林水産業、食料品、ヘルスケア、バイオ、環境・エネルギーなど高いポテンシャルを持つ産業があり、優れた技術やサービスを有する企業も数多く存在します。新型コロナを乗り越えたその先の輝かしい未来のあり方を世界に発信できる、そうした地域です。

九州が輝くことで、日本を照らし、アジアを照らし、世界を照らす。そうしたことができるように九州から具体的な成功モデルを数多く生み出し、九州が持続的に発展していけるように、関係機関の皆様とともに、職員一丸となって取り組んでまいります。

本年が皆様方にとって実り多き飛躍の年になることを願いまして、新年の御挨拶といたします。