元気なモノづくり中小企業300社(2006年)に

元気なモノ作り中小企業300社(2006年)に 選ばれた森鉄工(株)の森代表取締役社長

森鉄工(株)は、ファインブランキング(冷間鍛造を取り入れた精密打ち抜き加工)プレス機械を設計・製作する日本屈指のメーカーである。

同社は、大正11年に曾祖父が作った肥料販売会社が前身で、その後、農機具の代行販売や自動釜炒り茶の機械を製造販売、昭和31年には、三菱電機(株)長崎製作所の電気部品の下請け製作を始めた。

その後、昭和46年のニクソンショック、昭和48年のオイルショックの影響で仕事が激減。下請けだけでは生き残れないと、メーカーへの道を模索。自社内でプレス機械の製造開発に取り組み、昭和56年には、平田プレス(株)の協力を経て、独自のファインブランキングプレスを開発、当時主流であった欧州からの輸入機に代わるものとして、日本の生産を見据えたユーザー本位の国産機をつくり上げた。

◆主力はファインブランキングプレス

ファインブランキングプレスは、一度の打ち抜きで、平滑な剪断面や、順送加工で三次元形状の複合形成ができる。二次加工が不要になることで、製品のコストダウンに繋がり、製品の精度も向上するという。

同社のこのプレスは、客先の仕様や、金型に合わせて製作設計を行うなど、オーダーメイド、セミオーダーが可能であり、耐久性も持ち合わせている。用途は主に、自動車部品、電子部品の製造が中心で、日本国内のシェアは70%、海外でも30%のシェアを占め、アジア、欧州、北米の20カ国に輸出しているという。

◆今後の取組

 韓国・中国・北米・タイに営業所を置き「国内では、モノづくり、海外では営業とメンテナンスに力を入れていきたい。」と森孝一社長。

今回の不況については、人材育成のチャンスと捉え、115名の従業員には、メンテナンス技術やソフト開発(制御技術)の向上に励むべく、技術研修や管理研修を予定している。

◆産学官連携と環境への取組

産学官連携での研究も熱心で、佐賀大学や佐賀県工業技術センターと連携して研究を進め、次世代型プレス機の開発に取り組んでいる。これは、自動車の軽量化と安全性を高める張力鋼板の実用化を促進するプレス技術を開発するもので、2007年の経済産業省が公募した「戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択されているとのこと。

また、同社は、環境関連機器の生産にも力を入れており、「金属切粉自動圧縮機」や、「研磨スラッジ脱液固化機」、「ホーニング油泥処理機」などで、産業廃棄物として処分していた研磨スラッジなどの再資源化に寄与し、更に県内の鉄工関係四社で土壌水質汚染問題研究会を発足させて、環境啓発活動も活発に行っている。

◆顧客のニーズに応えて

「お客様に対しては、『誠心誠意』を尽くし、『かゆいところに手が届く』ような、そういう会社でありたい。そのためには、社員自ら、現場に行って、現場を知ることが重要。」と言う森社長。顧客の要望に細やかに応えることで「時代の先取り」を追い求める同社に、今後更なる飛躍が期待されるものである。

森鉄工株式会社ホームページ:http://www.moriiron.com/japan/

スフィア街路灯 ガラス掲示板
10000kN8軸制御プレス
(戦略的基盤技術高度化支援事業)
10000kNファインブランキングプレス

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